インターネットを悪用したサイバー犯罪に関する相談が増えている。滋賀県警が2022年に相談を受けた件数は3745件。18年の2171件に比べて1・7倍に増えた。どんな手口があり、どのように対策を取ればよいのだろうか。(鈴木洋和)
PC画面に「ウイルス発見」→サポート詐欺
パソコンでインターネットを閲覧中、画面に突然「コンピューターにウイルスが見つかりました」との警告が。さらに、「Windowsサポートに連絡する」の文字が出て、企業名と電話番号が表示された。
電話をかけると、修理費用としてコンビニでギフトカードを買うように要求された。
これが、詐欺や悪質商法の一つ、「サポート詐欺」だ。慌てて電話をかけてはいけない。通常はキーボードの「Ctrl」と「Alt」、「Delete」を同時に押すか、パソコンを再起動させたら、警告を消すことができる。
詐欺・悪質商法の関連では、「ネットショッピング詐欺」の相談も多い。サイトで商品を購入すると、届かなかったり全く違う商品が届いたりする。ネット上の住所にあたるサイトのURLが見慣れないものでないか確認するほか、値段が安すぎたり、支払い方法が振り込みだけだったりしないか注意する。
マッチングアプリやSNSで出会った異性の相手から投資話を持ちかけられ、大金をだまし取られる「ロマンス詐欺」の被害もある。相手は利益が出ているように見せかけ、「投資額を増やせばもっと利益が上がる。借金しても利益ですぐ返せるから心配ない」などと誘ってくる。暗号資産、FX、株、不動産などジャンルは幅広い。送金や投資を勧められたら詐欺と考え、きっぱり断ることが大切だ。
宅配業者からSMS→偽メッセージ、無視を
「お客様あてにお荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました。下記よりご確認ください」。携帯電話にSMSが届いた。URLも記されていて、クリックすると宅配業者のサイトに移動し、アプリがインストールされた。
宅配業者をかたる偽のメッセ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル